「マスクの洗い方教えてくれない?」
そんな疑問に答えていきます.
コロナウィルスの蔓延によりどこへ行ってもマスクが品切れだ.僕は幸いまだ少し在庫があるけれど,それでももう風前の灯だ.
花粉症の僕にとってこれは死活問題である.
だから今回,1度使用したマスクを洗浄して再利用してみることにした.
「再利用は意味がない」と言う人もいるが,そもそも新品のマスクが手に入らないのだからどうしろと言うのか.
転売ヤーから定価の何十倍の値段で買えと言うのだろうか?そう言う人は全く無責任だなと思う.
「モノが無いときは知恵を出せ」という言葉を思い出したので,マスクの再利用方法を考えてみました.
再利用マスクは洗浄によって効果が低下すると言われているが,つけないよりは何倍も何十倍もマシだと思う.
インフルエンザウィルスや新型コロナウィルスの大きさは0.1マイクロメートルだ.とっても小さい.なのでウィルス単体をマスクで防ぐことはそもそも新品のマスクでも難しいだろう.しかし会話や咳をした際の飛沫は唾液と一緒に飛散し,その大きさは5マイクロメートル程度と言われている.だから再利用であっても飛沫感染を予防をする分には効果があると考えている.
今日は洗剤で洗浄し,酸素系漂白剤とクエン酸でマスクを洗浄,殺菌した.
まず,インフルエンザウィルスやコロナウィルスはエンベロープウィルスのため,それらの殺菌には界面活性剤つまり洗剤が有効だ.
さらに,マスクに付着している汚れを落とすために酸素系漂白剤で漂白,殺菌.
そして,クエン酸でさらに殺菌を行った.
クエン酸にはノロウィルスなどのエンベロープを持たないウィルスに有効だ.
今回の方法は,マスクに付着している様々なウィルスや汚れを一度に落としてやることが狙いだ.
目次
マスクの再利用のために用意するもの
特に変わったものを準備する必要はない.今回はどの家庭にあるものを用いる.下記のものを準備してほしい.
また,漂白剤には塩素系ではなく酸素系を用いた.漂白剤を用いる理由はあくまでも漂白のためだ.塩素系には殺菌作用があるが,塩素のすすぎ残しなどによる健康被害を防ぐためにあえて使用しない.毎日呼吸に直結する口元で使用するマスクだから,そういったリスクは極力避けた.
洗剤類
– 洗濯用洗剤
– 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
– クエン酸
道具類
– 洗面器
– ドライヤー
– 洗濯ネット
– ジップロック
洗濯用洗剤
洗濯用洗剤は普段使っている中性のもので十分だ.
マスクの洗濯は洗濯機よりも手洗いの方が長持ちするので,水に溶けやすい液体状のものの方がいい.
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酸素系漂白剤
漂白剤には酸素系の漂白剤を使用する.これもホームセンターなどで購入できるごく一般的なもので十分だ.
酸素系漂白剤は洗濯槽の掃除や色物衣類の漂白など,ハウスクリーニング全般に使用できるので常にストックしておきたい.
クエン酸
クエン酸もホームセンターなどで購入できるもので十分だ.クエン酸には水垢落としなど掃除にも使えるので,こちらもハウスクリーニングのためにストックしておきたい.
洗面器
マスクを手洗いするための洗面器.みんな1つはお風呂用に持っているはずだ.
家時間を楽しむために買い替え,買い増しをしてもいいかもしれない.
僕はこの「ケロリン桶」が気になって仕方がない.
ドライヤー
今回,マスクの乾燥にドライヤーを用いる.他のウィルスや花粉などがマスクに付着するリスクを下げるためだ.
ドライヤーは家庭にあるもので十分だが,サロン用のドライヤーはさらに高出力で乾きも早いのでオススメだ.
ノビー(Nobby) マイナスイオンヘアードライヤー NB1501 ホワイト
洗濯ネット
マスクを洗濯機で洗う場合には洗濯ネットに入れることを強くオススメする.もし洗濯ネットを使用しないととても残念な結果を招いてしまう.
ここでは小さめの下着用のネットをオススメしたい.
ダイヤ ランドリーネット apexドーム型ブラジャーネット 直径約18cm×高さ約12cm
ジップロック
マスクの衛生的な保管に欠かせないのがジップロックだ.ジップロックのSサイズがちょうどマスクの大きさにフィットして持ち運びに適している.
日常のちょっとした小分けにジップロック Sサイズは丁度いい.マスク保管用以外にも多目的に使えるのでとてもオススメしたい1品だ.
マスク再利用のプロセス
マスク洗浄のプロセスは以下の通りだ.僕もいくつかのやり方を試してみたが,手洗いが最もマスクを長持ちさせることができた.
1: 中性洗剤で手洗い
– あまり洗剤を入れすぎるとすすぎが大変になるので分量は注意したい
– 洗剤をなじませながら優しく揉み洗い
– よく洗えたら水を汲み変えてマスクを水ですすぐ
– 洗濯機で洗う場合は洗濯ネットに入れて洗濯
*マスクは割と丈夫だが,洗濯機で洗濯を繰り返すと鼻部分の金属が不織布を貫通する可能性があるため,長持ちさせるためには手洗いがオススメだ
*10回くらい手洗いしたけれど,まだまだ使えそうだ.ただし効果低下は不明
2: 酸素系漂白剤で漂白
– その溶液にマスクを浸け15分 – 30分程度放置
– その後,水を汲み変えマスクを水でよくすすぐ
*塩素(えんそ)系を使わないでくださいね!
*後工程のクエン酸処理の際に有毒ガスが出る可能性があります!
3: クエン酸で殺菌,中和
– その溶液にマスクを浸け10分程度放置
– その後,水を汲み変えてマスクを水でよくすすぐ
*残っている漂白剤を中和してマスクをフッワフワにする
*ノロウィルスなどに対しては殺菌作用もあるので一石二鳥だ
4: タオルで脱水
– これによりほとんどの水分を取り除くことができる
5: ドライヤーで乾燥
– 片手でマスクを受け止めながらドライヤーで乾かすと簡単に乾かすことができる
– マスクを洗濯ネットに入れ,壁を盾にして乾かしてもうまくいく
6: ジップロックで保存
– 乾きが不安なときは乾燥剤も一緒に入れておくことをオススメする
僕はこの方法でマスクを再利用している.臭いや汚れが残らずバッチリ再利用できている.
まとめ
今回,使用済みマスクを洗濯し酸素系漂白剤とクエン酸で洗浄,殺菌し再利用する方法を試みた.
その結果,マスクは型崩れせず,臭いや汚れを綺麗にして再利用できることがわかった.
防ウィルス効果の低下は不明だが,飛沫により自分が感染を広げないためにこれからもマスクの再利用を続け,外出時にはマスクを着用するように心がけたい.
最後に,マスクの種類によって結果は異なってくる可能性もありますから,参考にしていただける方は自己責任でお試しください.
では,Stay home & Stay safe!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
20200312_追記
マスクは売っていなくてもフィルターは入手可能みたいです.
洗浄したマスクの機能低下が気になる方は,洗浄マスクとこのフィルターをセットで着用すれば安心だ.
ピットフィルター 日本製カケンPFE0.1試験証明書取得済み マスク用高機能フィルターシート 6枚分
以上,最後まで読んで頂きありがとうございます!
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