2021年9月12日のロック大陸漫遊記【作詞の巨匠で漫遊】が神回だったので備忘録として残しておく

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スピッツファン,ロックファンにはお馴染み,東京FMはじめ全国38局で毎週オンエアされている草野マサムネのロック大陸漫遊記,いつも楽しみにされている方も多いはず.僕もそんなひとりで毎週欠かさずチェックしている.とはいえ僕はロックミュージックにはそこまで傾倒していないので「ロックって歴史的にも文化的にも深い音楽なんだな〜」といった感じで聴いている.

その番組内容は草野さんがテーマに沿ってロックミュージックを紹介していく,というもの.そのため草野さん自身についての語りはあまり多くない.しかし2021年9月12日にオンエアされた番組「作詞の師匠で漫遊記」では,草野さんの作詞に大きな影響を与えた楽曲が草野さん自身のエピソードとともに紹介された.

草野さんの歌詞はスピッツ1stアルバムからとても不思議なものが多く,MIKKEツアーのライブMCでも草野さん自身「これからも不思議な曲をつくっていきたいと思っています」と公言されている.

今回のオンエアはそんな不思議を紐解く大きなヒント,というより正解がたくさんあり,思わず「おお,なるほど,そうだったんだ!」と,思わず作業の手を止め耳を傾けてしまうような内容だった.スピッツの歌詞にまつわるエピソードがロック大陸漫遊記でメインで紹介されるのは今回が初めてだと思う.とても珍しく貴重なテーマなので備忘録を残したい.

また,今回とても印象的だったのは,視聴者からのメッセージ紹介が一つもなかったところ.その分草野さんはエピードをたくさん語ってくれた,というかまだまだ話し足りないよ,という印象だった.草野さんの歌詞には独特の世界が広がっていて,今回の番組ではその世界を少しだけ覗き込めたような,そんな気がした.

番組を聴いた人もそうじゃない人も,アーカイブを探している方に是非読んで欲しいなと思う.

今日のテーマ

・スピッツ歌詞のルーツ,ロック大陸漫遊記より
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番組内容の紹介

テーマ:作詞の師匠で漫遊記

高校時代に初めてバンドを組み、ハードロックのコピーをする傍ら、ひとりでオリジナル楽曲を制作していた草野マサムネ。洋楽ばかり聴いていたためか中々進まない『作詞』に全く違う世界を与えてくれたバンド、80年代までの男性が中心だったロックの世界に性別を超えた世界観を聴かせてくれたバンド、最初に聴いた時から激しい衝撃を受け、今でも強い影響を受け続けるバンドなど、その後のエピソードも交えながら赤裸々に自分語りしていきます。また、SPITZ結成当初にライヴ関係者からもらった痛烈なアドバイス…などなど、まさに草野自身の音楽のコアに迫る大変貴重な放送回となっています。
出典:PR TIMES

ロック大陸漫遊記の番組コンセプトからすれば,今回のテーマはイレギュラーかもしれない.なのでこういったテーマを定期的に設けて草野さん自身に自分語りをしてもらう番組は,これからもあまり多くないかも知れない.それでもこういうスピッツの内側を垣間見れるテーマを設けていただけると,一人のスピッツファンとしてとても嬉しく思う.

一方で「謎多きバンド」として伝説となっていくのも面白いなと思う.スピッツの楽曲はこれからも何十年と愛されていくと思うし,そのとき様々なエピソードが語られたり,ドキュメンタリー番組で特集されて初めて明るみに出る真実があったりと,それはそれでこれからファンになる人のために楽しみをとっておいてもいいかもしれない.

オンエア楽曲

今回の番組でオンエアされた楽曲はこちら.

スピッツ:アカネ
THE STALIN:玉ネギ畑
ZELDA:うめたて
THE BLUE HEARTS:人にやさしく
原田真二:タイム・トラベル
Pixies:Wave of Mutilation
大沢誉志幸:そして僕は途方に暮れる
原由子:恋は,ご多忙申し上げます

出典:Tokyo FM

できるだけ番組内容に沿った形で備忘録を書いていこうと思う.それぞれの楽曲とそのエピソード,そしてそれに関連するスピッツの楽曲を紹介したい.

アカネ / スピッツ

歌詞

こちらは漫遊前の一曲.今年の夏はエグいほど美しい夕陽が多かったと感じた,と草野さん.秋も近いということで茜空にしんみりする季節に合わせて紹介.僕の記事でも夕陽を見ながら聴きたい曲として紹介しているのでよろしければ読んでくださいな.ちなみにアカネは田村さんのベースが心地いい失恋ソング.

玉ネギ畑 / THE STALIN

歌詞

草野さんが高校で結成したコピーバンドでは洋楽のハードロックがメインで,UFOとかをコピーしていたとか.とはいえオリジナル曲をやりたくて密かに作曲活動をしていたけど,洋楽中心で英語の曲しか知らないから作詞はとても困ったらしい.メロディは浮かんでくるので「にゃにゃにゃーにゃー,にゃーにゃーにゃーん♫」とニャアいいながらテープに録音していたとのこと.

今でも番組内でたまににゃー歌ってくれるので,そのうち生で聴きたいなと思う.ちなみに,当時「お兄ちゃん,今日もまたギター弾きながらニャア言ってるね」って会話が家族にあったかどうかは触れられていなかった.

そうやってニャアいいながらギターを弾いていたら,学生時代のロック好きの友人吉田くんなのか,佐藤くん(仮名)(街を歩いていたら偶然見かけて,「佐藤くん!」って声かけたら全然違う人だった学生時代の友人.ロック大陸漫遊記, 2021年6月27日放送より)かどうかは分かりませんが,学校の友人にTHE STALINのカセットを借りて「こんなのもありなんだ!」と衝撃が走ったのがこの「玉ねぎ畑」とのこと.

この曲のおかげで歌謡曲のように恋の駆け引きや,ハードロックのように悪魔とか地獄とかそういうテーマじゃなくてもいいんだなと気づいたらしい.さらに意外な言葉の組み合わせなど歌謡曲では使われないオシャレじゃない過激な言葉にすごくロックっぽいと思ったとのこと.この曲のと出会いをきっかけにスルスルーっと歌詞が書けるようになったらしい.

草野さんにカセットを貸した佐藤くん(仮名)がいなければ今のスピッツはなかったかもしれないですね,と思うと人生って偶然の連続だなぁと思う.というわけでスピッツ「聞かせてよ」.

また,この玉ネギ畑の歌詞には草野さん御用達のキーワード「白い花」が登場する.草野さんがそれを意識的に使っているかどうかはわからないけど,きっと初めて玉ネギ畑を聴いた時に印象に残ったキーワードだったのかも.というわけで白い花の登場する曲を紹介,スピッツ「トゲトゲの木」.

このトゲトゲの木も不思議な曲だ.コミカルでポップで可愛いメロディなのに歌詞は孤独と絶望に満ち溢れている.そのギャップがたまらなくいいなと思う.

うめたて / ZELDA

昭和ではロック=男の世界になりがち.そこに性別を超えた世界を初めて聴かせてくれたバンドがゼルダ.この曲の中に「遠い島に住む若いキリンの群れ」という歌詞があり,それを最初シュールな歌詞だなと思っていた.そしたら後日「コンテナを積み下ろしするクレーンが並んでる様子」とわかって,「わーすげー」と思わず膝をパンパンしたそう.その他にもありきたりじゃない言葉でイマジネーションをかき立てられる歌.とのこと.

哀愁たっぷりなんだけどカオスというかサイケデリックというか不思議でとても気持ちいい曲,歌詞も独特な表現が多い.

橋のむこうは誰もいない遊園地
まばたきする間に駆けめぐる
幻の中にかすむ廃墟のカーニバル

うめたて, 作詞:高橋佐代子

誰もいない,まばたき,駆けめぐる,廃墟とか,霞む,,など草野さんの歌詞にも登場する単語が詰まっているのは面白い.

というわけで,聴いてください.スピッツで「ミーコとギター」.

人にやさしく / THE BLUE HEARTS

歌詞

この番組の中で一番多く語られたのがこのTHE BLUE HEARTS.草野さんにとても大きな影響を与えたことがラジオの向こう側からビシビシと伝わってきた.草野さんとTHE BLUE HEATSとの出会いは本当に衝撃的で後のスピッツに確実に影響を与えた出会いであることがこの番組を聴いて理解でした.きっと後の大切なアーカイブとなるはずなのでここにまるっと引用させていただく.

初めて聴いたのは18歳くらいかな?あまりの衝撃に呆然としたんです.当時一緒に聴いていた友達と「これはまじなんじゃなくて,わざとがんばれとかダサい言葉をパロディとして使っている?」と話していた.本質はスターリンとかあぶらだことか当時人気のインディーズのパンクロックに近いんだろうけど,このポップさに逆に狂気を孕んでいてかえってヤバいなとか思ったんすよね.
実際ブルーハーツ,今日聴いてもらう人に優しく以外の曲はそういうパンクでやばい歌詞も結構あるんですけども,今振り返ればマジとも皮肉ともどっちともとれるところがブルーハーツの発明だったと思う.

のちのち,この「がんばれ」って歌詞をストレートに受け取っちゃう人が多数派になっちゃって甲本ヒロトさんとかは苦しくなっちゃったのかなと,勝手に推測したりするんですが.

あとこのブルーハーツはメロディがとても歌謡曲的で耳馴染みがよくって自分もこういった歌謡メロディのエッセンスを加えたパンクロックを作ろうと目論んでいたので,これは先越されたなというショックもありました.

ただブルーハーツは俺の構想よりもぜんぜんさらに上の完成度だったので嫉妬する暇もなく単純にファンになってしまったのですが.見た目もかっこいいですしね.

ブルーハーツ以外だと当時はアンジーのミトさんのアカデミックかつ悪ふざけを絶妙にミックスしたような歌詞とか,コレクターズ加藤さんのちょっと絵本のようで分かりやすそうでいて意外とブラックユーモアだったりとか,そういう歌詞にも影響を受けていましたが,やっぱり一番影響受けたのはブルーハーツかなってなりますね.

スピッツを結成してちょっとした頃にライブハウスのマネージャーの方にブルーハーツの真似をしていたんじゃ君たち未来はないよってきつめの言葉をいただきまして,最初はムッとしたんですけども,「まー確かに客観的に見たら真似しちゃってるよな」って自覚もありました.そんで,ブルーハーツフォロワーっぽくないバンドになるためにどうしたらいいかということで,まずアコギを持ったんですね.で,あと歌詞もちょっと見直していこうということでブルーハーツとかスターリンとかゼルダとかの影響からさらに自分のルーツを遡るとこれは松本隆さんなんじゃないかと,そこまでたどっていったんすね.
子供のころ好きだった原田真二さんの曲とかを聴きなおしたりして.でも松本隆さんの歌詞というのは本当にプロの仕事という感じなので,とても太刀打ちできないところもあるんですけども,まず松本さんの小物遣いうものを参考にしようとしました.

この小物遣い,草野さんが作詞について語るときに出てくる重要ワード,ここテストに出る.このタイムトラベルにもいきなりサフラン色のドアとかスフィンクスとか下弦の月とかイメージを掻き立てる小物ワードがワンサカ出てきます.
あと平成以降のJ-Popによくある,明日を信じてとか夢を諦めないでとか会いたいけど会えないとか何かを探して何処かへとか,そういう具体的じゃないぼんやりした言葉,これを個人的には観念的ワードと言っていますが,観念的ワードばっかりで作られた観念的な歌詞って最終的にはイメージがぼんやりして何も伝わってこなかったりするんですよ.
なので,松本隆さんの歌詞はそうならないためのお手本でもあるんですよね.

出典:草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)

THE BLUE HEATSは草野さんにとって影響ありすぎて,大学生時代はしばらくバンド活動をやめてしまうほどだったらしい.

さて,小物遣いとか観念的ワードとかスピッツファンにはこれから定着するであろうワードが出てきて,なるほど,と思いながら聴いていたんですが,この「何かを探して何処かへ」は歌ウサギの歌詞の一部になっている.

「何かを探して何処かへ行こう」とか
そんなどうでもいい歌ではなく
君の耳たぶに触れた感動だけを歌い続ける

歌ウサギ,作詞作曲:草野マサムネ

この歌詞ではその観念的ワードを使ったありきたりな曲じゃなくて,一瞬の儚い感動を歌い続けるという意味かな.そしてその歌詞から続く「君の耳たぶに触れた感動」ってまさに小物遣い.草野さんは観念的ワードと小物遣いを上手に使い分けて,具体性と抽象性のバランスをとるのが本当に上手だなと思う.

とはいえ,草野さんの歌詞には観念的ワードというか「何か」というぼんやりしていて,聴く側の想像力を掻き立てるワードを使うことが多いと思う.

君の青い車で海へ行こう
おいてきた何かを見に行こう
青い車,作詞作曲:草野マサムネ

触れ合うことからはじめる
輝く何かを追いかける
リコリス,作詞作曲:草野マサムネ

鉄の扉こじ開けたら
僕を変える何かがあると聞いた
胸に咲いた黄色い花,作詞作曲:草野マサムネ

ガーベラ 汚れたホシの隅 まだ何かを待っていた
ガーベラ,作詞作曲:草野マサムネ

明かされていく秘密 何か終わり また始まり
スターゲイザー,作詞作曲:草野マサムネ

「何か」って何?聴くたびにそう思うんだけど,作詞の段階ではあえて意味を与えていないのかも.聴く人とのコミュニケーションで初めて意味が生まれてくるのかな?もしそうなら,とても面白いなと思う.

タイムトラベル・原田真二

歌詞

小学生のころよく高熱を出して寝込んでいた.そのときラジオからこの原田真二さんの「タイムトラべル」が聴こえてきて,その歌詞の世界に本当にタイムトラベルできたような感覚になった.

出典:1999年11月9日 松本隆 作詞活動30周年記念ライブ “風待ミーティング” in 渋谷ON AIR EAST

思い入れがよほど強いのか自身でカバーされた同曲は「おるたな」に収録されている.草野さんが歌っても雰囲気はそのままなので,オリジナルへのリスペクトを感じられる.

番組内では,デビュー当時は現代詩も参考にしていた,と触れ,谷川俊太郎さんの「20億光年の孤独」という歌詞が好きで「五千光年の夢」でオマージュしたことや,草野新平さんのオノマトペや不思議な擬音の効果的な使い方は「海とピンク」や「ビー玉」の歌詞に影響を与えたとのこと.

さらに山之口貘さんや川崎洋さんの詩集も好きで読んでいたとか.

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以前,プロデューサの石田小吉さんに「草野さんの歌詞は諧謔性(かいぎゃくせい)がある」と説明され草野さんはそれにとても納得がいったとのこと.諧謔性とは面白さやユーモアを直球で表現するのではなく,隠喩的に表現している様子を表す.

草野さんの歌詞は一貫して曖昧ではっきりとしない表現が多い.ただそれがスピッツらしさだし,それゆえ世代ごと,時代ごとに解釈を変えて受け入れられる楽曲となっているんだと思う.さらに10代からスピッツを聴き始めた人も,歳を重ねると共に歌詞の意味も一緒に変わっていき「あの頃はこう言う風に聴いていたけど,今は違う風景が見えるな」そんな風に人生に寄り添ってくれる.

例えばチェリーの歌詞に登場する「この場所で君と」というフレーズは,どんな場所で誰と再会したいのか,人生で一番大切だと思っていた人も,時間と共に変化していくんだな,そんな発見にハッとさせられる.

歌詞

Wave Of Mutilation / Pixies

草野さんは12歳のころからずっと洋楽をメインに聴いていて,歌詞は基本的には見ないでメロディや歌い方で勝手にイメージを広げながら聴くのが好き.それでもたまに日本語の歌詞を見て「すげーな」と思わされる方がいる,このPixiesもそう.とのこと.

その理由を草野さんは,Pixiesはシュールで文学的,小物遣いもうまい.初期のスピッツはPixies的な歌詞の世界を目指していた.と紹介.

このWave of Mutilationは「海に車で突っ込んで人魚とキスしてエルニーニョの海流に乗ってエビとカニと一緒にマリアナ海溝を走ったり..」とぶっ飛んだ内容になっていて,草野さんのセンスにビシビシ刺激を与えたらしい.その結果1st.アルバムにはブッ飛んだ曲が多いのだと思う.

そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸

草野さん曰く,スピッツはデビューして3枚のアルバムを出してセールスは鳴かず飛ばず.なんとか売れる歌詞を作らないと,と考えたときに参考されたのが銀色夏生さんの歌詞とのこと.

夏生さんの歌詞はそんなに強いメッセージやストーリーがあるわけじゃない.シュールじゃないけど雰囲気重視な言葉選びというか売れる歌詞ってこういうやつかなとすごく勉強になりました.おそらくそんなに音楽マニアじゃない普通の人の心も掴む言葉選びというか,むしろ詩集を読んで影響を受けた.

草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)

草野さんが影響を受けた詩集はこちら.

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この詩集の内容を草野さんは次のように紹介する.

くすぐったい,イノセントな恋愛ポエムなんですけども,そんな中に唐突に「メキシコでサボテンの針を撫でた風が今日は風鈴を揺らす」とか「どこにも接していない一つの点」とか,景色をガラッと変える言葉がポンと入っていたりして,そういうのがめちゃめちゃ気持ちいい.

この詩集はすごい綺麗な写真と一緒になっているポエムということで,これはメロディーとセットになっている歌詞という関係性に近いかもしれない.言葉の連なりもとてもリズミカルでその後のJ-Popの歌詞を先取りしていたかのようなポエムだと思います.

草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)

そして紹介されたもう一つの詩集はこちら.

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まだ有名になる前の森高千里さんをモデルに撮影された写真とポエムが組み合わされた「分かりやすい恋」っていう詩集,これもねいいですね.こっちは可愛いけどちょっと意地悪そうな女の子との恋愛をすごい妄想できる,そんな内容になっています.

草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)

3分程の曲に感情色彩豊かに描く草野さんの歌詞は,先天的なセンスだけでなくて,とてもたくさんの努力によって完成されていたんだなと実感した瞬間だった.草野さんの歌詞のルーツをより深く探りたい人はこれらの詩集をゲットしてみてもいいかもしれない.中古でも安く買えるしKindleでも購入できるので嬉しい.

恋は、ご多忙申し上げます / 原由子

ちょっぴりタイムマシンで紹介されていた曲,「恋は,ご多忙申し上げます」.作詞作曲はサザンオールスターズの桑田佳祐さん.

草野さんはサザン,桑田さんの熱心なリスナーではなかったとのこと.それでもロックのリズムに日本語の歌詞を強引に乗せちゃう手法,例えばこの「恋は,ご多忙申し上げます」のサビを「愛してる」ではなく

あなただけを愛・視点・ルール

恋は,ご多忙申し上げます,作詞作曲:桑田佳祐

と表現するあたり,すげーなと思ったとのこと.

この表現について草野さんは次のように解説している.

俺の推測なんですが,愛してるよりも,もっと弾んだ感じでリズムに乗せたいということで愛,視点,ルールという歌詞にしたんだと思うんですが,この「言葉の意味よりリズム重視」という作詞をコミカルになりすぎない範囲でスマートにやれちゃうあたりが桑田佳祐さんがJ-Popのゴッドワーザーと思う所以です,はい.

草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)

桑田さんの歌詞もすごいけど,草野さんのピックアップしたポイントも深すぎてさすがプロだよな,,と感動してしまったのは僕だけじゃないはず.確かに桑田さんの歌詞は愛の言霊なんかを聴いてもぶっ飛んでるなぁと感じる.

アフタートーク

番組の最後に草野さんが大人になってから「作曲がすごい」と思うアーティストを紹介されていて,それは浅井健一さん,坂本慎太郎さん,あべまおさん,とのこと.そして自身の歌詞の印象にも触れ

スピッツの歌詞って意味がわかんないとか,変わった歌詞とか言われるけどあえてそう言われるように作っている.他のね,誰かに似ていないような表現を目指していくので,これからもどうぞよろしくお願いします.

草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)

とのことでした.

これから聴くことができるスピッツの新曲にぜひぜひ注目したいですね.

最後に

2021年時点で30年以上の歴史を持ちこれからも多くの名曲を残す,いや残してほしいスピッツ.各楽曲にこめられたメッセージやエピソードは過去のインタビュー記事などに掲載されているかもしれないけど,その歴史の深さゆえとりわけ新しい世代は知り得る術がない.なので今回のように番組でスピッツのルーツを取り上げていただけると楽曲やスピッツの理解がより深まり,僕を含め多くのファンはとても嬉しいと思う.ぜひ今回のようにスピッツのルーツに触れられるテーマを定期的に取り上げてほしいと願う.

以上,最後まで読んでいただきありがとうございました.

草野マサムネのロック大陸漫遊記:作詞の師匠で漫遊記,Tokyofm, 2021/09/12 21:00-21:55 (FMラジオ番組)を参考にさせていただきました!

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