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映画「ノッティングヒルの恋人」感想

nottinghill

4/26 Strangerで鑑賞.リバイバル上映はとても嬉しい.

映画の導入部分の有名女優アナと町の本屋のイケメン店主ウィリアムの恋落ちのスピード感はちょっと強引で違和感あるけど,観終わってみると,やっぱり名作だよね,って納得できる.

シリアスとコメディの塩梅がちょうどいいし,ラストの展開もいったん落としてからの誰もが期待するハッピーエンドで,ああやっぱりこうでなくっちゃ,と納得感がすごい.

前半のアナへのインタビューのときに馬と猟犬の記者としてインタビューするウィリアムが「次の映画で馬に乗る予定はありますか?」と聞いていてアナは「次は潜水艦の映画だから無いよ」と言ったけど,1年後の撮影でちゃんと馬がたくさん出ていて,その伏線回収はいいなと思った.アナとウィリアムが結婚したあとはちゃんと結婚指輪になってるし,映画の作り方がとても丁寧だった.

どんな人でもそれぞれ現実があって悩みがあって,その中で幸せを探しているんだなってメッセージが印象的で「お互い愛し合える相手と出会えるのは奇跡に近い」ていうセリフにも共感した.
僕らの現実世界では,こうやって超有名女優と一般人が付き合うなんてことはまずないけれど,それだからこそこれは映画でしか描けない世界だなと思う.そしてその世界に多くの人が共感するということは,世間は実はそういった肩書きとか恋愛の形はぜんぜん気にしていないかもしれない.

ジュリア・ロバーツ演じるアナの次のセリフ.

“I’m just a girl, standing in front of a boy, asking him to love her.”
(私はただの女の子よ.目の前の男の子に.愛してほしいとお願いしているだけ.)

これが真実なんだと思う.

つまり映画のメッセージには「みんな肩書きとかそういうものに振り回されすぎじゃない?恋愛ってもっとシンプルでいいじゃん.」ということも含まれていると思うし,逆説的に言えば,この映画は現代の恋愛での不自由さをすこし皮肉っている側面もあるかもしれない.

今観ると90年代後半のロンドンの風景がちゃんとしていてとてもいいなと思った.今ではヤングタイマーなんて呼ばれる当時のクルマだらけで,クルマ好きな僕としては嬉しかった.

あと,主題歌のElvis Costello Sheの歌詞がとてもいいからぜひこれだけでも聴いてほしい

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