24年の年末にAmazon Primeで鑑賞．監督は今泉力也．登場する人間の綺麗じゃない恋愛を猫が上手にまとめてくれている．
僕は結婚したことがないし離婚したこともないから，離婚に踏み切る，踏み切った夫婦の距離感はよくわからない．だから猫の親権以外でいちおう折り合いのついた離婚前の夫婦の感情が映画のそれと同じかどうかもよくわからなくて，そこまで感情移入ができなかった．
さらにお互いの浮気相手もわかっていてそれぞれ体の関係をもっていることを知りつつも映画のように仲良く会話できるのだろうか，とも疑問に思いながら観てしまった．
最後の修羅場では，それぞれ言い訳をしながら自身を正当化していて，それがとても人間臭くてよかった．
最後まで主役ははっきりしないけど，最後まで見るとそれが猫だとわかる．猫の恋愛は，嫉妬やひねくれのある人間と違ってとても素直で綺麗だった．素直に生きようと思える1本でした．
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