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映画「女っ気なし」「遭難者」の感想

Un_monde_sans_femmes

目黒シネマで鑑賞.ギヨームブラック監督の作品を観るのは久しぶり.

これはギヨームブラック監督のデビュー作.僕も公開されてすぐ観にいった.なので今回映画館で観るのは2度目になる.

冒頭での郊外を自転車で走るシーンのシリアスな空気の中にいきなり登場するシルヴァンの柔らかな物腰におもわず微笑んでしまう.
タイトルの遭難者は何を意味しているのか?そう考えながら観るのがとても面白い.シルヴァンも自転車乗りもずっと人生に迷いもがいている.どこに辿り着くのかわからない,それでも目の前の現実を生きる.そんなリアルを描いた映画だった.

女っ気なしはタイトルのとおり主人公シルヴァンはまったくパッとせずモテない.太ってしまった体型を気にしたり薄くなった頭皮を気にしたり.それでも自分の管理するアパルトマンへ泊まりにきたヴァカンスの母娘に惹かれ最大限に気を引こうとする.だけどどうしても奥手で遠慮がちでなかなか積極的になれない.そんな姿がとてもフランス人らしくなくて,どちらかと言えば日本人のシャイな性格のようで,それにとても共感できた.
ラストのシーンはヴァカンス独特の高揚感なのか娘の方からシルヴァンへ近寄っていく.そしてシルヴァンと別れるラストシーンはお互いの気持ちの距離感が描かれていて,その絶妙な加減がとてもよかった.

ちなみに舞台となった街はオルトと紹介されてますけどこれはフランスの内陸部の街で本当はオーという街らしいです.

出典:https://www.cotecourt.org/film/un-monde-sans-femmes

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