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サブスク時代にCD・レコード・DVDを買う意味|電子書籍より紙の本

subscription ライフスタイル

サブスクでよくない?

毎月一定料金で見放題・聴き放題のサブスクリプションサービスって便利じゃないですか.それに物を買わないで済むから,物が増える心配もないし,そもそも買うより安くてサブスクリプションにはいいことしかない.

でも僕は,今でもCDやレコードを買っているし本も紙の本ばかり.今の感覚からすれば「時代遅れ」な消費をしていると思う.それでも僕は気に入った物は手元に置いておきたいと思っているから,これからもこの消費スタイルは変えるつもりはない.

今日は,なぜサブスクリプションではなくてCD・レコード・DVD・本を買うの?という疑問に僕なりに答えたい.

サブスクリプション時代にメディアを所有する意味

・聴きたいときに聴ける,観たいときに観れる
・家族や友人,恋人と貸し借りできる
・アーカイブできる

聴きたいときに聴ける,観たいときに観れる

メディアを所有する醍醐味は,聴きたいときに聴けて,観たいときに観れることだと思う.

「え?何言ってるの?それはサブスクでも同じじゃん」

そう言われるかもしれないけど,サブスクリプションはいつ聴けなくなる,観れなくなるかわからない.お金を払っていても,その環境がずっと続くわけではない.アーティストがサブスクリプションから撤退すれば,もう聴くこと,観ることはできない.

さらに,聴き続ける,観続けるためにはずっとお金を払わなければいけない.そして,サブスクリプションの月額はおおよそ1000円くらいだと思うけど,その金額はいつ値上げされるかわからない.

結局サブスクリプションで聴ける,観ることのできる環境はずっと続かない.だから本当に好きな物はちゃんと手元に置いておきたい.

家族や友人,恋人と貸し借りできる

メディアを所有すると,家族や友人,恋人と貸し借りできる.これってとても素敵なことじゃないですか?

「これ,面白いから観てみなよ」

とか

「これ,好きだと思うから聴いてみなよ」

とか,そういうやりとりってよくないですか.もちろんサブスクリプションだってリンクを送ればそれで済むけど,それはお互いが同じサービスを利用している前提で成り立つことであって,そういう条件付きで成り立つコミュニケーションはやっぱり寂しい.

また,物として存在していると勝手に共有されていることがある.僕の場合,実家に本とか置いてあって,よく家族から

「この本読んだけど,面白いね」

とか,そういう連絡をもらうことがある.自分の選んだ物で誰かと共感できるのってよくないですか.

アーカイブできる

物として存在している限り,それはアーカイブとして保存される.言い換えると時代を超えて共有される.

あなたも経験ないですか?両親が昔読んでいた本や漫画,聴いていたレコードやカセットを見つけて思わず手にとったこと.そういうときって自分の知らない両親の青春をリアルに感じることができるじゃないですか.

もちろん両親の青春時代にはサブスクリプションなんてサービスはなかったわけで,将来の子供のために残しておこうとか,そういうことは考えていなかったと思う.だけど,結果としてそうやって残っている物から始まる会話もあって,そこで初めて知る両親の過去とかの,そういう物語に出会うことができる.

全ての物を残しておこう,というのは難しい.だけど,これは将来の子供に聴かせたい,観せたい,読ませたい,そういう物を見つけてアーカイブしておくのは,時代を超えたコミュニケーションができてとても魅力的だと思うし,子供にとってもとても刺激的で魅力的な経験になると思う.

「うちのお父さん,めちゃくちゃかっこいい音楽知ってるよ」

子供にそんな風に言われたら嬉しいよね.

サブスクリプション時代の価値観

サブスクリプションって簡単に手に入れられるじゃないですか.例えば音楽は無限に聴くことができるわけで.そうなると,音楽はどれを聴いても一緒ってなっちゃうと思うんですよね.つまり,何が好きで何が嫌いなのか?そういう自分だけの価値観を大きく見失ってしまうのでは,と.

もちろん,どれだけ聴いても良いわけだから,自分の好きなアーティストを見つける機会は確実に増える.だけど,探せば探すほど

「もっと気に入るアーティストがいるんじゃない?」

と,なってしまう.そうなるといよいよ何も見つからなくなって,結局何が好きなのかわからなくなる.それって本当に楽しいのかな?と思いませんか?

心に残るものは感情を伴う.つまり,誰と,どこで,どんな気持ちで体験したかが大事であって,数の多さはあまり重要ではない.サブスクリプションはダメだ,今すぐやめるべき,という話じゃなくて,物を通して体験できる素敵な感情はあるから,たまに本当に好きなアーティストの音楽とか映画とか小説を手に取ってみるのは,一つの感情と出会うきっかけを作ってくれる.だからサブスクリプション時代でも僕はメディアを購入している.

まとめ|サブスクリプション時代にCD・レコード・DVDを所有する意味

僕なりにサブスクリプション時代にメディアを所有する意味を考えてみた.

・聴きたいときに聴ける,観たいときに観れる
・家族や友人,恋人と貸し借りできる
・アーカイブできる

サブスクリプションがダメだと言っているわけじゃなくて,あなたの本当の好きなアーティストや作品を見つけてそれを実際に手にとって欲しいなと思う.そしてその物を通して新しい感情と出会ってもらえたら嬉しい.

人生ってお気に入り探しの旅じゃないですか.あなたの本当のお気に入りを手元に置いておけば,いつでも誰かとそれを共有して共感してもらえることができる.それって嬉しくないですか.

以上,最後まで読んでいただきありがとうございます.

  1. たしかに・・・

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