ミニマリストってモノを極端に減らす人のことを言うの?
ミニマリストといえば「どれだけモノの数を減らせるか」と,モノの数にとことんこだわる人と思われているかもしれない.だけど実際はそうじゃなくて,いくつかタイプの異なるミニマリストも存在している.
今日はゆるいミニマリストとして生活している僕が,ミニマリストを6分類しその特徴について考察してみた.
もしあなたが少しでもミニマリストに興味を持っているなら,ぜひどのタイプなのか照らし合わせてみてほしい.
もちろんこれは僕の完全な主観に基づくので,視点を変えれば他の表現もある.なのであくまでも一つの参考としてほしい.
ミニマリストを分類前に定義を考える
まず,全てのミニマリストに共通する定義をしておく.
僕は,この考え方を軸に持っている人は,見かけライフスタイルが異なれ大局的にミニマリストと呼べると考える.
僕のミニマリストの定義はこちら.
ミニマリストといえばモノの絶対数を最小化する人と思うかもしれない.
確かにそのタイプのミニマリストも存在する.
しかし,無駄をミニマイズすることを軸に広義にとらえれば,必要なモノだけで生活している人をミニマリストと言うことができる.
そして,必要なモノは人それぞれ.
なので,今回はそのモノをどのように選ぶのか?という視点でミニマリストを分類してみた.
ミニマリストは大きく6つに分けられる
ミニマリストは以下の6つに分類できると僕は考えている.
・妥協はしない!極上を求める「最高級タイプ」
・安かろうよかろう!100均大好き「コストミニマリスト」
・合理的なモノを選ぶ「機能ミニマリスト」
・必要なモノを必要なだけ選ぶ「結果系ミニマリスト」
・葉っぱとリンゴさえあれば生きていける「アダムとイブ系ミニマリスト 」
モノの数がとにかく大事「絶対数ミニマリスト」
一般的にミニマリストと言えばこのタイプ.
モノを減らすことは快適に暮らすための手段,それを実践する人をミニマリストと言い始めたはず.しかし,このタイプのミニマリストはモノを減らすことを絶対的な目的としている.
特徴は,モノがあることにとにかく敏感で,常に「捨てたい,手放したい」と考えている.
モノが増えることをとことん嫌い基本モノは買わない.CD,DVD,本,車,服など借りられるモノは全て借りる.
部屋には何もなくて,ニトリの折りたたみマットレスが部屋の片隅にあるのみ.
持ち物は,iPhone, MacBook Pro 13インチ, AirPods,服数枚,カバン.
好きな言葉は「手ぶら」.
無印とユニクロをこよなく愛する.
財布は持っておらず,鍵ケースやスマホケースと併用している.
持っているカードは運転免許証と保険証くらい.クレカやポイントカードは全てiPhoneのApple Payやアプリで対応,基本iPhoneで全てまかなっている.
家電や家具は必要最小限で,中には冷蔵庫や洗濯機を持たない強者も存在する.
来客用の器はすべて紙製,ホスピタリティは最低限.お一人様専用のライフスタイル.
モノの少なさはぶっ飛んでいるので,見かけすごく潔い.
実生活の快適さより,モノに縛られない精神的な自由を重視しているタイプと言えよう.
とにかく捨てることが大好きで,1ミリでも要らないと思えば秒でゴミ箱行きだ.
悩みはモノが増えることを恐怖に感じること.
プレゼントは気持ちだけ頂いておきます.
妥協はしない!極上を求める「最高級タイプ」
ミニマリストといいつつ買い物大好き,ガジェット大好き.
このタイプのミニマリストは,モノ一つ一つを徹底的に調べ,その中から最上級品を選ぶ.そこに妥協の言葉はない.
不要なモノには一切手を出さないけれど,必要なモノ,あると便利なモノは最上級を手に入れがち.
特徴は,機能や性能はオーバースペックで使いこなせなくても,とにかく一番いいモノを選ぶ.実際に使って満足するより,所有することに意味を見出す.
今では海外の情報も容易に手に入るため,国内では入手できないモノも個人輸入で取り寄せたりする.ベストワンとオンリーワンをどっちも達成したいと思っている.
家電は無印よりもバルミューダ,機能も見た目も最高を目指す.
服もこだわっていて,ハイブランドを選びがち.
使用しているiPhoneはもちろんPro Max,パソコンもMacBook Pro を最高スペックで使用.
好きな言葉は「一生モノ」.
家の中は美観に優れ,生活感をあまり感じさせない綺麗なインテリア.
モノ一つ一つにこだわりがあり,モノ大好き,ガジェット大好きな傾向にある.
所有しているモノひとつひとつの価値は高いので,不要になれば比較的高値で売却できるメリットがある.
悩みは欲しいモノが高価ですぐに購入できないこと.
モノ選びの基準は明確なので,それに合致する情報を「こんな新製品出たよ!」と紹介してあげるととても喜ぶ.
翌日,それについて聞けば詳しく紹介してもらえたりもする.
安かろうよかろう!100均大好き「コストミニマリスト」
とにかく安さにこだわるミニマリスト.
このタイプのミニマリストはとにかく財布の紐が硬い.
特徴は,必要なモノはすべて100均で揃えるところ.ニトリや無印は高級なお店と認識している.
美観や機能はあまり重視せず,最低限使えればよし.
機能を割り切っているところは,次に紹介する機能ミニマリストにも通じるところがある.
基本的に100均で統一しているので,わりと統一感のある生活を送ることができる.
とにかく100均をこよなく愛し,買い物は100均を何軒もハシゴ.服にも拘らず,ユニクロよりもGUやイオンなどで「これは安い」と思ったものだけを購入する.
iPhone?MacBook Pro?何それおいしいの?
そんな感じでApple製品にはまったく興味なく,アップルといえばiPheneより果物.
好きな言葉は「それ100円で買える」.
基本的にすべて100均で購入しているので,モノへの執着はなし.
なので,生活環境の変化などで不要になったモノは潔く「全部不要」と割り切って一気に捨てる.
購入価格が低ければサンクコストも低くなり,捨てやすくなるメリットがある.
モノへのこだわりはゼロに近い.
悩みは100均といいつつ100円で買えないものが最近多いこと.
プレゼントを100均で選ぶと「それ知ってる」と全く喜んでもらえない.
プレゼントは心を込めて選びましょう.
合理的なモノを選ぶ「機能ミニマリスト」
いかに合理的かでモノを選ぶ機能ミニマリスト.
モノへのこだわりは強いがブランドや流行だけではぜったいに買わない.
特徴は,まず徹底的に調べ上げスペックを調査し,そして自分のライフスタイルに適合するスペックのモノを選ぶ.全て把握していないと気が済まない.
これは最上級タイプと共通している.違うのは最上級を選ばないところ.
iPhoneのアプリで代用できるものはすべて代用するが,機能が不足していると思う部分は外部マイクやレンズなどを取り付けて,iPhoneの機能を引き出しがち.
ガジェットのスペックを語らせたら誰も止めることができない.
相談すれば「君のライフスタイルにはこれが合うと思うよ」と的確なアドバイスをもらえるので,モノ選びの力強いパートナーになってくれる.
服装はユニクロや無印を機能性を軸に上手に取り入れるので,白Tと黒スキニーというミニマリスト定番の服装にはならない.
さらに,ワークマンやスポーツ用品店で機能性に富む服を探すのが抜群にうまい.
家電量販店で店員とスペックを語るのが大好き.
好きな言葉は「最適化」.
常に最新のガジェットを追い続けているので,モノの入れ替わりは早い.
ミニマリストと言いつつモノが増えがちなことが常に悩み.
一緒にいると「これもう使わないからあげる」とおこぼれをもらえるメリットがある.
プレゼント選びは超難しいので,ギフト券が無難.
必要なモノを必要なだけ選ぶ「結果系ミニマリスト」
必要なモノを必要なだけ手に入れる,結果系ミニマリスト.
このタイプのミニマリストは,特別ミニマリストになろうとは思っていない.結果的にミニマリストになってしまったタイプだ.
特徴は,とにかく節約上手で,やりくりがうまいところ.
必要なモノを必要なときに必要なだけ,トヨタのジャストインタイムシステムのような考えを持つ.
不要なモノ,欲しいだけのモノは絶対に買わない.
モノ選びに時間はかけず,生活圏内にあるスーパーやホームセンターでゲットできるもので生活をしている.
絶対数ミニマリストよりモノの数は多いが,快適に暮らすのに最低限必要なモノは全て揃っている.
服にはこだわりはなく,襟がよれたり,破れたり,そうやって使い切ったら適当なものを探す.
好きな言葉は「それ必要?」.
とにかく節約が得意なので,相談すると目から鱗なライフハックを教えてくれる.
本人は特別ミニマリストを目指しているわけではないので,人間味のある温かい生活を営んでいる.
嗜好品も基本買わないので,生活を彩る花をプレゼントしてあげると本当にとても喜んでくれる.
葉っぱとリンゴがあれば生きていける「アダムとイブ系ミニマリスト 」
家なんて持ちませんよ,服なんて持ちませんよ.
外出用の葉っぱ1枚とりんごさえあれば生きていけるタイプ.
もちろんそのりんごはiPhoneでもMacBook Proでもなく本物のりんご.
好きな言葉?言葉すら不要.
必要なのはモノではなく愛.
ミニマリスト究極の姿.
ミニマリストはタイプによらずバランスが大切
ミニマリストはあくまでも快適に暮らすための手段だ.
それを目的化すれば,モノの数にこだわるようになり,常にモノの数にストレスを抱えながら生活するはめになる.それでは本末転倒だ.
難しく考える必要は全くない.
必要なモノを必要な数で生活できさえすればいい.
大切なのはちゃんと納得できるかどうか.
モノ選びの基準は人それぞれだから,ちゃんと自分と向かい合って決めてほしい.
ミニマリストは見た目より中身が大事.
まとめ
ミニマリストといいつつモノ大好き,ガジェット大好きなタイプは割と多いと思う.
世の中はモノに溢れているわけだから,それに誘惑されるのは至極当たり前かもしれない.
企業はプロモーションのプロ集団を使って,あの手この手で購買意欲をグサグサ刺激する.
なので,いいなと思って当然,欲しいなと思って当然,という意識を持ちたい.
その上で「本当に自分に必要かどうか?」という軸で考えると,冷静に判断できよう.
今日は極端な形で6タイプを紹介したけれど,バッチリ当てはまるという人もいれば,それぞれがミックスされた人もいると思う.
それはあなたのモノ選びの特徴として捉えていただき,その上でより快適に暮らして欲しい.
ミニマリストとかこつけてモノを極端にライフスタイルを変化させるのではなく,あくまで快適な生活をおくるための手段として捉えて欲しい.
最後まで読んでいただきありがとうございました!