スピッツの数多くの楽曲の中にはたくさんの名曲が埋もれている.
「今の気分に合うオススメの曲教えてくれない?」といった質問に答えるために,全ての楽曲の中からその気分にピッタリ当てはまるものを僕なりの解釈でピックアップした.
今回は「今,大好きな人と付き合っているよ!スピッツを聴いて飛びたいよ!」という人のために,全アルバムの曲の中から交際中の気分にピッタリなラブソングをチョイス.
恋愛の気分を高めてくれるラブソングを片っ端から紹介する.
ドーパミンの波に飲まれたい!エンドルフィンの風に飛ばされたい!セロトニンの海にダイブしたい!
そんな感じに多幸感を高めて飛びたい人読んでもらいたい.
ランキング形式ではないから,気に入った曲を片っ端からお気に入りに追加して,自分だけのプレイリストを作って欲しい.
もし片思いの恋をしている人がいればスピッツ【保存版】片思いの恋をしているあなたに聴いてほしいラブソングを見てほしい.
スピッツのラブソングまとめ
海とピンク
歌詞はこちら
疾走感があり恋人との夏のドライブに聴きたい1曲.
恋人と初めて行く海,照れ臭くてつい目をそらしてしまったり.そんな青春が描かれている.
ちょっと君を見て 海を見て あくびして
(海とピンク,作詞作曲:草野マサムネ)
あくびをする表現がこの曲のゆるさを表していてとてもいいなと思う.
死神の岬へ
歌詞はこちら
初期のスピッツらしい,ちょっと怖いタイトルがとても印象的な1曲.
こちらも恋人とのドライブで聴きたい.
歌詞の内容も,捉え方によっては怖いような印象を持つかもしれない.
それでも音と歌詞に疾走感があって,思わずドライブに出かけたくなるような気分にさせてくれる.
古くてタイヤもすりへった 小さな車ででかけた
死神が遊ぶ岬を 目ざして日が昇る頃でかけた(死神の岬へ,作詞:草野マサムネ,作曲:三輪テツヤ)
また,次の歌詞は仲良くしたり喧嘩したり,そんな恋愛の一瞬を描いているよう.
二人で積み上げて 二人で壊したらた
(死神の岬へ,作詞:草野マサムネ,作曲:三輪テツヤ)
作曲がギターの三輪さんなのも,草野さんとは違った音になっていて面白い.
夏の魔物
歌詞はこちら
疾走感のある音になっていて,タイトルの通り夏の気分にぴったりな1曲だ.
とても意味深長な歌詞で,さまざまな解釈があるらしい.
とはいえその解釈に正解はないので,まずは聴き込んでほしいと思う.
タイトルの通り,夏の魔物とはなんぞや?と思うかもしれないけど,歌詞の中にも答えはないし,草野さん自身もその意味を明言していない.
なので,あなた自身の解釈をもって聴いてもらえれば,きっとあなただけの夏の魔物が生まれてくるはず.
個人的に好きな表現はこちら.
長くのびた影がおぼれた頃
(夏の魔物,作詞作曲:草野マサムネ)
これはきっと夕暮れどきから夜にかかるあわいの時間を表している.影が溺れるって表現は,直接的にも隠喩的にも綺麗な表現だ.
恋人と一緒に聴いて「あなたにとって夏の魔物とは?」そういった会話をすると楽しいかもしれない.
ヒバリのこころ
歌詞はこちら
最初から最後までどこをとってもカッコいい.「ヒバリのこころ」はファーストアルバムの最後を飾る名曲.メジャーデビューアルバムのラストをこんなにもさわやかな曲で締めくくれるバンドが売れないわけがない.キーも明るいのでとても楽しい気分にさせてくれる.
ヒバリは春を告げる鳥として有名だ.この曲もさわやかに春の訪れを描いている.
歌詞はストレートな表現が多くて共感しやすい.
特にサビの歌詞がとてもいい.
僕らこれから強く生きていこう
行く手を阻む壁がいくつあっても
両手でしっかり君を抱きしめたい
涙がこぼれそうさ
ヒバリのこころ(ヒバリのこころ,作詞作曲:草野マサムネ)
さらに個人的な歌詞のハイライトはこちら.
顔じゅういっぱい
僕に微笑んでよ
風に飛ばされるまで気まぐれな 蝶(ヒバリのこころ,作詞作曲:草野マサムネ)
満面の笑みで微笑んでほしい,その気持ちを素直に表しているし,風や蝶をモチーフにはかなさを描いているところもとてもいいなと思う.
タイトルにも感じを使わずあえて「ヒバリのこころ」とカタカナとひらがなで構成していて,どこか柔らかく優しい印象を与えてくれる.
スピッツを代表するラブソングのひとつなので,ぜひ恋人と一緒に聴いてほしい.
ウサギのバイク
歌詞はこちら
爽やかなアコギと軽快なベースのイントロが印象的で,どこか遠くへ出かけたくなる.そんな1曲だ.
タイトル通り「恋人と一緒にウサギのバイクにのって駆け出そう」と歌っている.秋の日に恋人とドライブに出かけるときに聴きたい.ちなみに「優しいあの娘」はこの曲にも登場している.
優しいあの娘も連れて行こう
氷の丘を越えて(ウサギのバイク,作詞作曲:草野マサムネ)
脈拍のおかしなリズム
喜びにあふれながら ほら(ウサギのバイク,作詞作曲:草野マサムネ)
付き合ったばかりのころのデートはいつだってたのしい.それが遠出ならなおさらだろう.初めて恋人とドライブデートに行くんだけどオススメの曲ない?そんな人に聴いてほしい.
日曜日
歌詞はこちら
不思議な歌詞だけど一本調子でグイグイくる1曲.恋人と一緒にキャンプへ行きたくなる.晴れた日曜日に聴くのにピッタリだ.
歌詞には,草野さんのよく使うモチーフの一つの蜂が登場するので,そこも注目して聴いてほしい.
きのうの夢で 手に入れた魔法で
蜂になろうよ
このまま淡い記憶の花を探しながら(日曜日,作詞作曲:草野マサムネ)
プール
歌詞はこちら
田村さんのベースと崎山さんのドラムが奏でる鈴の音がとても爽やかな1曲.
夏の恋愛を淡く描く.こちらも草野さんの好んで使うモチーフの蜘蛛が登場する.
君に会えた 夏蜘蛛になった
ねっころがって くるくるにからまってふざけた
風のように 少しだけ揺れながら(プール,作詞作曲:草野マサムネ)
この蜘蛛は何を表現しているのか?そんな風に考えながら聴くと面白い.
夏蜘蛛といえば例えばコガネグモ(昆虫苦手な方は検索しないねで),その特徴は2対の足を前後に伸ばすところ.蜘蛛の足の数は8本だから2本ずつ足が生えていることになる.ちなみにコガネグモの寿命は1年未満.
さらによく使われるモチーフの白い花やでこぼこも登場.あわくどこか刹那な雰囲気を感じられる.
孤りを忘れた世界に 白い花 降りやまず
でこぼこ野原を 静かに日は照らす(プール,作詞作曲:草野マサムネ)
夏の恋愛のひとときにぜひ聴いてほしい.
胸に咲いた黄色い花
歌詞はこちら
恋人と付き合い始めたころの心境を歌っている.とてもベッタリとしている歌詞なので好き嫌いが別れるかもしれない.
好きな人と付き合えたときは「もうこの人以外いないよね」と冗談抜きで思ってしまう.この曲はそんな心境にとても共感してくれるはずだ.
歌詞は比較的わかりやすい表現が多く共感できるはず.
きのうまでの砂漠の一人遊び
胸に咲いた黄色い花 君の心宿した花(胸に咲いた黄色い花,作詞作曲:草野マサムネ)
このまま僕のそばにいてずっと
もう消えないでね
乾いて枯れかかった僕の胸に(胸に咲いた黄色い花,作詞作曲:草野マサムネ)
とても受け身で可愛い歌詞なので,あまりガツガツしてない柔らかな恋愛をしている人に聴いてほしい.
恋のうた
歌詞はこちら
この曲はスピッツを変えた1曲として有名.当時,The Blue Heartzと同じ路線のパンクを追いかけていたけど,それじゃダメだと気づきこの曲をつくったとか.
明るい音とストレートな歌詞が爽やかで印象的な1曲.
特に印象的な歌詞は,この一瞬を大切にしたいと歌う次のフレーズ.
きのうよりも あしたよりも
今の君が恋しいから(恋のうた,作詞作曲:草野マサムネ)
そして,私の存在理由はあなたと共に生きるため,そう歌う次のフレーズ.
君と出会えたことを僕
ずっと大事にしたいから
僕がこの世に生まれて来たワケに
したいから(恋のうた,作詞作曲:草野マサムネ)
短い曲にメッセージがギュッと詰まっていて,恋人に歌ってあげたら本当に喜んでもらえるはず.キーもそこまで高くなく比較的歌いやすいので,ぜひ恋人に歌ってあげてほしい.
ちなみに結婚式にもオススメだ.
惑星のかけら
歌詞はこちら
最初から最後までとてもカッコいい1曲.「恋人の笑顔で溶けてしまいそうだ」と言ってしまうあたりがベタベタの恋愛を表現している.田村さんのベースに絡まるユルい草野さんの歌声も最高だ.とにかく愛してほしい!と強く思うときに是非聴いてみてほしい.
はかなげな笑顔で つま先から溶けそうだよら
(惑星のかけら,作詞作曲:草野マサムネ)
誰かがベルを鳴らす
そうだよ 解かるだろ?(惑星のかけら,作詞作曲:草野マサムネ)
ベルを鳴らすのは誰だろう?そんな風に想いをめぐらせながら聴いてほしい.
ハニーハニー
歌詞はこちら
イントロから元気に弾ける田村さんのベースが可愛い.相変わらずユルい草野さんの歌声は,恋人を想う気持ちを代弁してくれている.
恋人と一緒に過ごす夜に聞きたい1曲.
歌詞の内容はストレートな表現が多く共感できる.
ハニーハニー It’s so brilliant!! ハニーハニー 僕らに
ハニーハニー It’s so brilliant!! ハニーハニー 天国が
落ちてくる日まで(ハニーハニー,作詞作曲:草野マサムネ)
この天国が落ちてくるという表現で,ずっと一緒にいよう,そんなメッセージを表現している.
ちなみに,草野さんは日本語での歌詞表現にこだわっていて,このハニーハニーの歌詞を書いたときは踏み絵を踏む気分だったとか.
僕の天使マリ
歌詞はこちら
崎山さんの鳴らすスネアが爽快な1曲.
恋人が好き過ぎて,聴いているこっちが恥ずかしくなるくらい溺愛している気持ちを歌う.
音と歌詞がとてもよく合っていて,逃げ出してしまいそうな恋人に翻弄される姿を想像できる.
マリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないと約束して
僕を見つめていて(僕の天使マリ,作詞作曲:草野マサムネ)
少しわがままだけど,愛おしくてたまらない恋人がいる人にぜひ聴いてほしい.
オーバードライブ
歌詞はこちら
マサムネさんのゆるい声で,恋人を太陽に例えて歌っている.
こちらの歌詞もとろけるような気持ちを歌う.この時期の草野さんはきっと恋愛に溶けていたんだろうか?
Aメロの歌詞は割と強烈で面白い.
美人じゃないけど 君に決めたのさ
(オーバードライブ,作詞作曲:草野マサムネ)
こんなセリフ,恋人に本気で言ったら思いっきりビンタされて「サイテー!」と言われそうだよな.きっと草野さんはマゾヒズムだな.
とはいえ,やっぱり歌詞は抜群によくて.
今ゆっくりとろけそうな熱でもって僕に微笑んで
(オーバードライブ,作詞作曲:草野マサムネ)
ゆっくりととろける,まるで蜂蜜のように甘くて濃ゆい恋愛を想像できよう.そうして隠喩の意味を探るほど,メッセージが浮き彫りになってくる.
恋人ととろけるような恋愛をしている,そんな恋愛をしたいあなたに聴いてほしい.
裸のままで
歌詞はこちら
このアルバムから草野さんの歌い方が変わった.全体的に1音くらい高い音で歌い始めたのもこのアルバムから.草野さんの気持ちよく伸びる高い声で好きな気持ちをストレートに描いている.
どんなに遠く 離れていたって 君を見つめてる
ほら 早く! 早く! 気づいておくれよ(裸のままで,作詞作曲:草野マサムネ)
二人歩いてる 道はなくても
どんなに深く 霧に包まれても 君を見つめてる(裸のままで,作詞作曲:草野マサムネ)
ちなみに,当時この曲は「売れる!」と意気込んでリリースされたものの,全然売れなかったのだとか.「あーやっぱりダメでしたね〜」と嘆いたとか嘆いてないとか...
夢じゃない
歌詞はこちら
とても丸くて柔らくて優しい曲.そんな曲だけどサビの歌詞がグサリと心に刺さる.いつもは受け身な歌詞が多いがこれは違う.「君を守りたい」とストレートに伝えている.
夢じゃない 弧りじゃない 君がそばにいる限り
いびつな力で 守りたい どこまでも Oh(夢じゃない,作詞作曲:草野マサムネ)
でこぼこやざらざらを好む草野さんならではの表現.完璧じゃないけど君を守るよ.そんなメッセージが伝わってくる.結婚式にもオススメな1曲だ.
たまご
歌詞はこちら
空の飛び方の1曲目を飾る名曲.いきなりサビから始まる曲の展開も楽しい.歌詞の内容は抽象的なので様々な意見があるが「小さな約束を二人で温めていこう」といったメッセージが感じられる.付き合いたての人に聴いてもらいたい1曲だ.
からめた小指で 誰も知らない約束
たまごの中には いつか生まれ出すヒヨコ
はじめて感じた宇宙・タマシイの事実
たまごの中には いつか生まれ出すヒヨコ
君と僕のよくある…(たまご,作詞作曲:草野マサムネ)
ラストの「よくある...」の続きについては,草野さんも明言していない.ここにどんな意味を持ってくるかはあなたに決めてほしい.たまごの中から生まれてきたものとは?
スパイダー
歌詞はこちら
恋人に贈りたいストレートなラブソング.「君を奪ってどこまでもいくんだ」と歌っている.歌詞の内容はとてもストレートでわかりやすい.曲調も明るいので結婚式にもピッタリだ.
草野さんにとって蜘蛛とは特別な存在らしい.なので,タイトル「スパイダー」のモチーフになっているのは特別な大切な何かであるはず.そんな暗喩な意味を考えながら聴くと色々なイメージが浮かび上がって面白い.
だからもっと遠くまで君を奪って逃げる
ラララ 千の夜を飛び越えて走り続ける(スパイダー,作詞作曲:草野マサムネ)
さらにこの曲にはすごい歌詞がいくつか散らばっている.
洗いたてのブラウスが今 筋書き通りに汚されて行く
(スパイダー,作詞作曲:草野マサムネ)
さびしい僕に火をつけてしらんぷり ハート型のライター
(スパイダー,作詞作曲:草野マサムネ)
PVもフルで観ることができるのでオススメ.
空も飛べるはず
歌詞はこちら
言わずもがなスピッツを代表するラブソング.スピッツをあまり知らない人でもこの曲はイントロから知っているはず.万人受けするはずなので結婚式にもぴったりだ..草野さんも友人の結婚式の余興で歌ったことがあるとか.
ちなみに,このアルバムの制作のタイミングで草野さんに恋人ができたとか.なので,この時期の歌詞にはその時のダイレクトな感情が込められていると思う.
その影響なのか,この歌詞はいつになっても,何度読み返しても色あせない.
君と出会った奇跡が この胸にあふれてる
きっと今は自由に空も飛べるはず
ゴミできらめく世界が 僕たちを拒んでも
ずっとそばで笑っていてほしい(空も飛べるはず,作詞作曲:草野マサムネ)
スピッツのいけないところは,音が素晴らしいのでつい歌詞を聞きそびれてしまうところ.なのであえて歌詞だけをじっくり読むとあらためてその世界の素晴らしさに気づく.
空も飛べるはずもそんな曲の一つ.
不死身のビーナス
歌詞はこちら
めちゃくちゃカッコいい1曲.だけどその歌詞にはどこか哀愁が漂っている.
歌詞の内容はスピッツらしくパチパチと場面が変わり,暗喩な表現が多い.その分ビリビリと想像力を刺激してくれる.
ビーナスとはローマ神話における愛と美の女神のこと.サビの歌詞がとても感動的で,ありのままの君を受け入れるよって歌っている.
最低の君を忘れない
悲しい 噂は信じない
不死身のビーナス明日も風まかせ(不死身のビーナス,作詞作曲:草野マサムネ)
僕なりの解釈なので,それが正解ではないけれど,それでもとても味わい深い歌詞なのでぜひじっくりと聴き込んでほしい.
ラズベリー
歌詞はこちら
ファズギターの歪んだイントロが印象的な1曲.その印象はとてもカッコいいけど歌詞はとても可愛い.ストリングスが気持ちよく,Aメロからとても色っぽいラブソングだ.
その歌詞はとても官能的で青春の恋愛を連想させる.
泥まみれの 汗まみれの 短いスカートが
未開の地平まで僕を戻す?(ラズベリー,作詞作曲:草野マサムネ)
チュチュ 君の愛を 僕は追いかけるんだ
どんなに傷ついてもいいから
もっと切り刻んで もっと弄んで
この世の果ての花火(ラズベリー,作詞作曲:草野マサムネ)
好きな人には尽くしたいし,どんなわがままだって可愛く思えてしまうもの.そんな風に恋人に惚れ込んでいるあなたにぜひ聴いてほしい.パチっと気持ちと歌詞がリンクするはずだ.
ヘチマの花
歌詞はこちら
スピッツのバラードはいつも素敵だ.ヘチマの花言葉は「悠々自適」「ひょうきん」を意味する.予測できない恋の展開をヘチマの花に例えて表現している.この曲はバックコーラスに寺本りえ子さんを迎えている.サビの最後に女性ボーカルの方がメインになるのが特徴的だ.
恥じらうようにたたずむ花咲かせる日まで
さよなら言わない 何があっても(ヘチマの花,作詞作曲:草野マサムネ)
やましい呟きの最後にも やがてあたたかな愛の花深く
(ヘチマの花,作詞作曲:草野マサムネ)
あまりにも地味なタイトルであまりにも有名じゃないけれど,歌詞の世界はとても幸せに溢れている.しっとりとしたい気分のときに聴いてほしい.
青い車
歌詞はこちら
これまたイントロからその世界に一瞬で引き込まれる名曲.
夏に恋人と海へドライブにいくとき必ず聴きたくなる.Aメロの歌詞は少し怖いと感じる部分もあるけれど,疾走感があり爽やかな1曲なのでぜひドライブ用のプレイリストに入れて欲しい.そのドライブをより楽しい思い出にしれくれるはず.
潮のにおいがしみこんだ
真夏の風を吸いこめば
心の落描きも踊り出すかもね(青い車,作詞作曲:草野マサムネ)
心の落書きが踊り出す瞬間って,これまで単なる妄想だったことが具体的にイメージできるようになって,実現性を持っていくあの独特な高揚感がある.描いていた恋人との未来に,真夏の風が味方してくれている様子はとてもいいなと思う.
ハチミツ
歌詞はこちら
恋人と付き合い始めに聴きたい変拍子のリズムで爽快な1曲.前作のCrispy!から大きく音が変わり,スピッツらしさを取り戻したようなアルバム.そんなアルバムの1曲目を飾るこの「ハチミツ」は,そんなスピッツらしさを今でも象徴する1曲だ.
歌詞はストレートなラブソング,直喩な表現も多く共感しやすい.
一人空しくビスケットの しけってる日々を経て
出会った君が初めての 心さらけ出せる(ハチミツ,作詞作曲:草野マサムネ)
ここで湿気ったビスケットをメタファーとするあたり,すごいなと思う.それによって味気ない,芯のない,意味のない,そんな風にたくさんの意味を表現することができる.
おかしな恋人 ハチミツ溶かしてゆく
蝶々結びを ほどくように(ハチミツ,作詞作曲:草野マサムネ)
さらに,ハチミツを溶かすという表現には情熱のような高揚感を感じられるし,蝶々結びを解くという表現は自分の単純さ,素直さを表している.
恋人と出会い毎日が変わった,そんな日々を過ごす人に聴いてほしい.
涙がキラリ☆
歌詞はこちら
夏の夜の秘密の恋のような,そんな青春を感じさせてくれる1曲.恋人と一緒に浴衣を着て夏祭りに出かけたくなる.
歌詞はストレートなラブソング,とてもわかりやすい表現が多い.
星を待っている二人 せつなさにキュッとなる
心と心をつないでる かすかな光(涙がキラリ☆,作詞作曲:草野マサムネ)
映し出された思い出は みな幻に変わってくのに
何も知らないこの惑星は 世界をのせて まわっているよ(涙がキラリ☆,作詞作曲:草野マサムネ)
何度読み返しても素敵な歌詞だ.音を聴くのもいいけど詩として読むのもオススメだ.
愛の言葉
歌詞はこちら
タイトル通りストレートなラブソング.サビの歌詞がぶっ飛んでカッコ良くて,さらにその後半の歌詞がグサッと刺さる.結婚式にもオススメだ.
今 煙の中で溶け合いながら探しつづける 愛のことば
傷つくこともなめあうことも包みこまれる 愛のことば
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雲間からこぼれ落ちてく神様達が見える
心の糸が切れるほど 強く抱きしめたなら(愛のことば,作詞作曲:草野マサムネ)
個人的にはこの「抱きしめたなら〜」がフェードアウトしていき,そこからギターソロが入る瞬間がたまらなくカッコいいなと思う.
ぜひそこにも注目して聴いてみてほしい.